林道ツーリングwithジムニー【鳴子泉ヶ岳間】
新型ジムニーと、鳴子から仙台までの林道を走ります。
私自身、車と林道ツーリングに行くのは初めて。
未舗装路の距離だけで概算40㎞。
ワクワクです。
林道への案内役
2日目。
吹上高原キャンプ場を撤収し、林道ツーリング開始です。
時間は午前8時ころ。
吐く息はもう白く、鬼首の秋の寒さを感じます。
この肌寒さ、体全体が引き締まる感じ、いいね。
天気は曇り時々晴れ。
もし晴れていれば林道の木漏れ日が綺麗だったでしょうが、まあ、雨が降ってないだけで十分です。
セローに私、ジムニーにYSとKKが乗り、鳴子温泉を目指します。
ジムニー組は林道は初めて。
私が案内役を務めます。
車との林道ツーリングは初めてですが・・きっと、バイクとさして変わらないでしょう。
沼井林道
上野々スキー場を過ぎ、沼井林道へと入っていきます。
スキー場はもうすっかりススキで覆われ、秋の到来を告げています。
まもなく、宮城県内のどこよりも先に、ここは白く覆われてしまうのでしょう。
林道ではセローが先行し、ジムニーは後に続きます。
沼井林道の幅員は約3メートルで、車にはやや狭いです。
さらに、斜面が近く、カーブの見通しは悪いです。
後ろを気にしつつゆっくりに走ります。
初めての林道にしては、しっかり着いてきます。
すごい、ジムニー速い。
というか、運転してるKKの度胸が良いのか。
築沢林道
さらに進み、屏風岩に到着です。
左手に雄大な岩盤がそそり立っています。
いつ来てもすごい景観ですね。
ジムニーのくすんだグリーンに、この背景が映えます。
初林道の2人には、ぜひこの秘境感を楽しんで欲しいものです。
さらに進んで、田代キャンプ場へ出ます。
トイレは崩壊してしまったようですね、進入禁止のテープが張られていました。
KKはこの人里離れた感じが気に入ったらしく、今度キャンプに来ると言っています。
車は積載量に制限がないから、うらやましい。
ここで大休憩をとり、再び出発します。
桧沢林道
ここからは下り道です。
後半は平坦なダートが続きます。
ジムニーは路面にギャップがあると車体が跳ねるようでスピードが落ちますが、それ以外は時速40㎞程度で巡航できるようです。
着いてきてるかな、と後ろをふり返ると、ジムニーがかなり直近にいるので焦ります。
いや、むしろこれ煽られてる・・?
後半、なんてことない下り道、私が先行してると、林道の真ん中に雉の群れがいました。
私は「どけどけ!轢くぞ!」とセローで突っ込んでいくと、雉たちは一斉に飛び立っていきました。
しかし、飛び立つと同時に糞をまき散らしながら飛び立ったのです・・ああ、思い出してきたゾッとするなぁ、その糞は私のウェアやセローに直撃したのです、ひい!
私がヒイイとなって停止していると、後ろからきたKKがウェットティッシュを貸してくれました。
ありがとう、マジ紳士。
順調に桧沢林道を終え、加美の農道に出ます。
ここからしばらく、舗装路を南下します。
いやあ、ジムニー思ったより速いし、このまま行けば昼過ぎには仙台に着いちゃうな、少し時間調整した方がいいな。
やくらい薬師の湯で、温泉に入りまったりします。
初秋とは言え、バイクで走ったせいで体は冷え込んでいたので、お湯に入った瞬間に緊張していた筋肉がほぐれていきます。
はあ、最高。
道の駅やくらいで、うっすい味の山菜蕎麦を食べて、体の内と外から元気になって後半戦です。
しかし、ここでの余裕の大休憩が後から我々を焦らせることになるのです・・。
滝庭林道
やくらいガーデンの奥から滝庭林道に入っていきます。
快調に飛ばすジムニー。
いいね、速いね。
しかし、雨水の通り道として道路に溝が横断している場所がちょくちょくあるのですが、そこでは一気にスピードが落ちます。
やはり重い分、ギャップでは車体が跳ねるようです。
白沼へ抜ける手前、オフロードバイク二台とすれ違いました。
お辞儀して通りすぎようとしたところ、パパパっとクラクションが鳴って、呼び止められたではないですか。
なんだろう・・と思いきや、オフロード仲間のい~もさんではないですか。
相手がヘルメットを脱いで初めて気付きました!
そういえば、今年に入ってからご一緒してなかったんですよね。
ご無沙汰しておりました。
トリッカーも、すっかりレーサー仕様に仕上がって、見違えるようです。
装備も技術も日々進歩しているようで、私には少しまぶしいです。
ご一緒の方はTT250の、い~もさんの後輩のRさん。
http://ysk06240624.seesaa.net/article/477795513.html
ブログで厳しくされてるの、よく見てますよ。
上司(い~もさん)からのパワハラに負けないでくださいね。
さて、お二人から得た情報では、この先、白沼の手前のあたりで路面崩落がありジムニーでは通行不可とのことではないですか、マジか!
私のリサーチ不足でした。
最近泉ヶ岳に行ってないツケが回ってきましたね。
さて、どうしたものか。
とりあえず、一旦舗装路へ戻り迂回路を考えたいと思います。
岳山林道
さて、やくらいまで戻り、考えたのは岳山林道を抜ける作戦です。
これなら白沼前を通過せずとも舟形山を越えて行けます。
初林道の二人をエスコートしているため、そうそう気軽にルート変更できず、ちょっとドキドキですが・・このまま仙台へ戻るのももったいない。
保野川沿いに西進し、岳山林道へ進入します。
この林道、これまでのフラットダートと違い、こぶし大の石がゴロゴロしています。
セローはいつものように、走りやすいルートを選んで進んで行きますが・・。
振り向くとジムニーがいない。
あれっ。
今まであんな速かったのに・・。
急にスピードダウンしたジムニー。
戻って見てみると、石ころに苦戦していました。
ゴツい車体が、路面の石の上を無理矢理乗り越えてきます。
サスペンションがギャンギャン伸び縮みして、スタビライザーがガクガク上下に動いているのが見えます。
甲殻類の足みたい、かっちょいい・・。
でも、バイクに比べると圧倒的に遅い。
二輪車は走りやすいルートを選べますが、車幅の大きい車はそうもいかないようです。
そこまで考えてなかったな・・急に、日が暮れるまで走りきれるか心配になってきました。
それでも本人達は楽しそう。
それならそれで、いいか。
小荒沢林道
走っては止まって、走っては止まってを繰り返し、ついに小荒沢林道へたどり着きました。
この辺りは九十九折りが多く、ハンドルの切り返しが大変そう。
バイクならハンドルを20㎝切るだけで曲がれますが、車はけっこう体力を使うに違いありません。
ジェットコースター的な快走路も、車体が浮く可能性があるので、苦手なようです。
色麻大滝前駐車場。
大滝付近では、もう紅葉が始まっていますね。
午後3時ころ旗坂野営場にたどり着きました。
さて、日が暮れそうですが、このまま泉ヶ岳を抜けるか、どうしようか。
結局、進むことにしました。
ここまで来たら、フィットやプリウスも通ってるし、多少暗くても大丈夫だろう!
升沢林道
さあ、最後の力を振り絞り進入です。
ここまで20㎞以上ダートを走っています。
さすがに初林道でこの距離は欲張りすぎたかなと反省しております。
でも、当日は無理しすぎたなと思っても、日にちが経って思い出す度にまた行きたくなってウズウズしてくるはず・・。
日が傾いて、少し肌寒くなってました。
ジムニーの荷台からトレーナーを出してきて、ウェアの下に着込みます。
積載量が多いのは強いですね。
車内は暖かそうです、うらやましい。
SYなんて助手席で寝てました。
こんな振動あるのに寝れるのは、彼がすごいのか、ジムニーがすごいのか・・。
太平桑沼林道
さあ、最後の林道です。
桑沼は薄暗くなってきて、もの悲しい雰囲気です。
この辺りは標高も低いので紅葉にはまだ早いですね。
桑沼を過ぎて、緩い登りのストレートが続き、終点のスプリングバレーへ出ます。
先にスキー場の駐車場まで行って、タイヤの空気を入れてジムニーを待とう。
そう考え、最後は思いっきりアクセルを開けて走ります。
気持ちいい。
スキー場に到着。
これだけ飛ばせば、ジムニーも追いついてこれまい。
そう思ってタイヤの空気を入れていると、ジムニーが通り過ぎて行くではないですか!
ちょっ、おまっ、速いよ!
けっこう全力で飛ばしてきたのに、すぐ追いつかれてなんか心外です。
再び合流し、帰宅の途につきます。
林道30㎞、無事、日の入りまでに走破することが出来ました。
思う存分走り、泥まみれのジムニー。
ジムニーはドロドロが最高にかっこいいですね。
林道での新型ジムニーについて
今回は実戦初投入でした。
やはり積載量が多いのはでかいですね、行動範囲が圧倒的に広がります。
林道でも良い速度で飛ばせて、オフロードバイクに準じた力を発揮してくれます。
雪道なんかでは、むしろバイクよりも進むんだろうなぁ。
当然ですがエアコンがあるので、寒かろうが暑かろうが関係ないです、人類の化学力の勝利です。
逆に、ガレ場ではけっこう弱さがでました・・。
泥のヌタ道も走破しましたが、これはタイヤ次第ですね。
今回はタイヤがオンタイヤでしたし、KKが林道初心者だったので、まだまだ伸びると思います。
林道ガチのジムニー勢はやばいからなぁ。
次回以降が楽しみですね。
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