クラッチケーブル交換【整備】
ついに念願のクラッチケーブル交換に着手!
思ってたより大変だったけど、効果絶大でした!
クラッチ不調
しばらく前にお話ししたと思いますが、クラッチの調子が良くない。
夏頃、クラッチレバーを引いても戻らないという現象が起きていました↓
ケーブルの劣化が原因だと思います。
だって、ケーブル10年替えてないから笑。
通勤は騙し騙し乗ってきたのですが、さすがにこれでは山に入れないよなあと思い、今回のケーブル交換に至ります。
下準備
しかし、セローのクラッチケーブル交換って面倒なんですよね。
なんせ、ケーブル下端部がタンクの下のフレーム内部にあるのです。
マスの集中化はオフロードバイクとして当然のことなんでしょうけど、整備性は悪いよなあ・・。
とにかく、この下端部へのアクセスが最大の課題になりそう・・。
やり方をyoutubeで調べてみても出てこない。
出たとこ勝負だな。
新品クラッチケーブル
準備したのはこちら。
5センチ長いクラッチケーブル。
セロー君には、ハンドルの下部に高さを出すためのスペーサーを噛ませています↓
その分ケーブルも長くしてみました。
ケーブルは新品なので、油が一切塗られていない状態です。
まず、ケーブルに油を通していかなくてはなりません。
ケーブル上部にワイヤーインジェクターを噛ませて、インジェクターを通して注油していきます。
注油後は、適当に吊しておく。
数分後には、ケーブル下端からオイルが滴ってきて、注油完了です。
クラッチケーブルの取り外し
さて、古いケーブル取り外しです。
上端部は問題なく外れます。
シート、サイドカバーを外しながら、各部を辿ってケーブルを引っこ抜いて行きます。
タンクも外しますが、ボルトを外して後ろに向きをずらすだけで作業完了。
ガソリン系のホースは外す必要はありません、楽ちん楽ちん。
その状態のまま、ケーブルの引っこ抜き作業は下端部まで問題なく終了。
問題は下端部です。
クラッチケーブル下端はタイコになっていて、タイコはエンジン上部のクラッチリターンスプリングの先端のロ型金具に繋がっています。
クラッチリターンスプリング自体無くて良いという説もありますが、今回はこれを活かしていきます。
ロ型金具がどうやってタイコとつながっているかもよくからない・・。
どうやら、ロ型金具は薄い金属でできていて、その一辺が蓋の役割をしていてタイコをつなぎ止めていることが判明。
蓋をラジオペンチなんかでめくり上げればタイコも外れるはず。
よし理屈はわかった、後はやってみる・・が、ロ型金具まで届かないッ!
側面からは狭くてラジオペンチすら入らない。
しかたなくリアサスペンション側から手を突っ込む。
こちらも狭くてラジオペンチは入らず。
ぎりぎりマイナスドライバーなら入ったので、これで無理矢理こじり開けることとする。
リア側から何度もマイナスドライバーで突き上げると・・。
なんと、ロ型金具が開いてタイコが外れた!よし!
下端部が外れればあとは楽ちん。
上部から引きずり出してきて、無事ケーブル全部を外すことができました。
クラッチケーブル取り付け
注油しておいた新ケーブルを上から差し込んでいき、また下端部まで同じルートを通していきます。
下端のロ型金具にタイコを通すところまではスムーズ。
タイコを通してから、ロ型金具の蓋をどう閉めるかがまた問題・・。
やはりいい案が浮かばないので、通り外しと同じようにリアサスペンション側から腕を入れて、マイナスドライバーを差し込んで、テコの原理で無理矢理蓋を閉める・・ッ!
なんとか・・閉まった・・ゼェゼェ・・ッ。
これが本当に正しいやり方なのだろうか?
そのうち金属疲労で蓋が折れそうだ。
あとはハンドル側のケーブル上端部をクラッチレバーに取り付けて終了。
疲れた。
修理終了
ケーブル中間とクラッチレバー根元のアジャスター2カ所を弄って、遊び調整。
改めてレバーを握ってみると、驚くほど軽い。
マジかあ、クラッチってこんなに軽いものだったっけか?
多分新車の頃はこの状態だったのが、年々重くなっていってたんだろうなあ。
年単位での変化だったから気付かなかったけど、知らないうちにこんな重くなってたんですね。
それにしてもすげぇー、まるで新車の感覚・・。
もっと早く修理しておけば良かった。
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