宮城林道日記

宮城県の林道を巡ってます。

北山の廃道【仙台市太白区秋保町湯本】

今回は、名も無き廃道を行きます。

 

秋保温泉の南側に位置する北山を越え、緑水亭の裏から川崎町の富岡小学校に抜ける廃道です。

 

路面は舗装路とは思えないほど悪辣です。

 

男爵い~もさんのトリッカーと、私のセローの2台体制で挑戦します。

 

 

 

 

 

 

北山の廃道について

 

前述のとおり、秋保温泉の南側に位置する低山、北山を越える道路です。

 

北山については詳細がよく分かりません。

 

ネットで調べてもあまり情報が出てきませんので、マイナーな山なのでしょう。

 

今回は、秋保温泉側から入り、南側の富岡小学校へ抜けていきたいと思います。

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国土地理院地図によれば、北山の標高は364メートルです。

 

秋保温泉側も川崎町側も、入口の標高は100メートル前後で、廃道上のピークも190メートル程度ですので、廃道上の標高差は90メートルくらいです。

 

ただ、廃道のピークから北山山頂までは約800メートルしかないのですが、その800メートルの間に170メートル標高が上がっています。

 

恐らく、廃道の右手は急峻な崖になっているでしょう。

 

廃道の距離は約2,600メートル。

 

2,600メートルで標高差90メートルというのは、それほど落差のある廃道ではなさそうですね。

 

男爵い~もさんの話によれば、どうも舗装路のようですが・・。

 

路面は大分傷んでいるようです。

 

男爵い~もさんは数年前、オフロードバイクに乗り始めたころにこの廃道に挑戦し、あまりの酷さに撤退したそうです。

 

進入が少し怖いです。

 

 

 

入口から分岐①

 

秋保温泉の磊々峡の橋を南へ渡ります。

 

欄亭と緑水亭の間の舗装路を南へ入って行きます。

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道路は渓流に沿って進んでいきます。

 

やはり、右手は急峻な崖がそびえ立っています。

 

秋保だけあって、渓流と、岩が美しいです。

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トンネルがあります。

 

暗くて足元がよく見えないので怖いです。

 

穴とか岩とかないだろうな・・。

 

距離は20メートル程度なのですぐに出ます。

 

しばらく進み、右手に墓石屋さんが見えてきます。

 

そこから先は未舗装です。

 

路面は土、幅員は4メートル程度でしょうか。

 

すぐに分かれ道が現れます。

 

ここを分岐①と呼称しましょう。

 

 

 

分岐①からゲート

 

まず、分岐①を右(西)へ進むこととします。

 

少し進むと伐採地があります。

 

見通しがよく、気持ちいいです。

 

路面も未舗装ながら整備されており、最近まで使用されていることがわかります。

 

さらに進むと木製のゲートに突き当たります。

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通過交通を許さない、固いゲートです。

 

ここから先は私有地ということなんでしょう。

 

ゲート脇の藪を進んで行けそうですが・・。

 

このルートは諦めることとします。

 

 

 

分岐①から分岐②

 

来た道を戻り、分岐①へ。

 

先ほどとは逆に左に進みます。

 

しばらく進むと、またトンネルです。

 

2つ目ですね。

 

ここも短いトンネルですので、支障なく進みます。

 

このトンネルのあたりから、路面がアスファルトに変わってきます。

 

トンネルを出てすぐ、また分かれ道です。

 

ここを分岐②と呼称します。

 

男爵い~もさんによれば、分岐②を右に行くとやがて行き止まり。

 

分岐②の左は、以前、男爵い~もさんが荒れすぎて断念した道です。

 

行き止まりに行ってもしょうがないので、その話を聞いたら行きたくないですが、左を選択します。

 

 

 

分岐②から分岐③(荒れ区間

 

分岐②を左に進みます。

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もう、入口からしてひどいです。

 

荒れてます。

 

草木は伸び放題でボウボウ。

 

草ならまだ許せます。

 

草は1年ごとにすぐ生えて変わるわけですから、どんなに人が整備したってすぐ伸びてきます。

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ただ、枝やツタまで伸びてきてるのは怖いです。

 

枝やツタはそうそう伸びてくるものでないですし、それでも伸びてきたものは、歩行者でもいれば切り払われるでしょう・・ただ、今も切り払われていないってことは、そもそもこの道はバイクどころか登山者すらいないってことです。

 

本当に通れるのかな、この道。

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路面はアスファルトですが、経年劣化してボロボロです。

 

風雨で破砕されて、砕けたアスファルトが散らばっています。

 

陥没とか、轍とかのレベルじゃない。

 

もはやガレ場です。

 

うち捨てられた舗装路ってのは、未舗装路よりも荒れますね。

 

幅員は3メートル程度です。

 

下り勾配を、ひたすら下っていきます。

 

倒木等が残置されています。

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倒木の下をくぐり抜ける男爵い~もさん。

 

やはり、人が通った形跡はありません。

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やがて、ツタに阻まれます。

 

ツタの隙間からいけるかな・・、あるいは、パワーで引きちぎって行けるかなと思ったのですが、思ったよりツタが頑丈で無理でした。

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男爵い~もさんのヘルプが入ります。

 

ノコで伐採。

 

この時、帰ったらノコを買おうと決意しました。

 

さらにガレ場を降りていきます。

 

けっこう急な下りです。

 

その上、路面にアスファルト部分が残っていて怖いです。

 

転んだら痛いだろうなぁー。

 

でも、もう戻れません。

 

この道を戻るなんて絶対嫌だ。

 

なんとしても完通したいところですが・・。

 

またも分かれ道です。

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分岐③と呼称します。

 

幸い、スマホの電波は3本立ってる状態です。

 

すぐに国土地理院地図を確認します。

 

左は登りですが、地図上は行き止まりのようです。

 

右は下り、こちらは程なく平地へ出るようです。

 

迷わず右を選択します。

 

 

 

分岐③から出口

 

程なく、民家の前の舗装路に出ます。

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この民家の人達は、自分の家の前に道があるけど、使ったりしないんだろうか・・。

 

舗装路を道なりに行くと、すぐに富岡小学校へ出ます。

 

ふぅっ、と一安心です。

 

小学生に不審な目で見られながら道ばたで休憩します。

 

いつも怖い林道走ってる時は一刻も早く帰りたいと思うのですが、走りきって出口で休憩してる時のやりきった感はヤバいですね、癖になります。

 

こういう感覚を味わうから止まらなくなるんだろうなぁ・・。

 

未体験の方にはぜひ味わって欲しい感覚です。

 

これを知らないなんてもったいない。

 

まあ、このサイト見てるような人はディープなベテランライダーしかいないんでしょうけど・・。

 

男爵い~もさんとのツーリングはもう少し続きます。

 

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