宮城林道日記

宮城県の林道を巡ってます。

白萩山林道【白石市福岡八宮】

神峰林道の支線、白萩山林道を紹介します。

白萩山林道とは

白萩山林道は南北に走る神峰林道から西に延びる林道です。

神峰林道8キロメートルの内、南から2.4キロメートル地点に白萩山林道の入口があります。

白石市蔵王町の境界付近ですが、やや白石市寄りのようです。

林道南西側に不忘山、北西側には蔵王があります。

両山とも東北屈指の高嶺です。

本林道は、両山の中間あたりにある標高1551メートルの馬の神岳を目指して伸びていき、途中で途切れる林道です。

距離は約2.9キロメートル。

標高は、入口が標高約825メートル、終点の頂点部が標高約1050メートルで、その標高差は約225メートルです。

標高差がかなりある斜度のきつい林道です。







林道入口

神峰林道の途中、南から走ってくると左手に白萩山林道の入口があります。

Google Mapで確認したところ、この先は九十九折になって山奥に消えていきます。

多分ピストン林道だなあ。

でも入口はけっこうきれいですし、標識もあるので、ちょっと探索していくことにしました。

標識には2877メートルと記載があります。

この時、辺りは徐々に霧が立ち込めてきました。

このまま山の奥に連れ込まれるんじゃないだろうか・・。

少し不安ですがまだ時間もあります。

よし、行くぞ。







高度を上げる

路面は土と石。

幅も狭く、いかにも作業道という感じ。

道路両側は樹木で囲われ、見通しは開けません。

特にこの日は霧が濃く、林間から遠方をのぞき見ることもできません。

進んでいくうちに斜度もきつくなっていきます。

だんだんと路面も荒れてきて、小砂利だった路面の石も拳大にサイズアップしていきます。

道は九十九折になり一気に高度を上げていきます。

そのせいで、九十九折で方向転換する度に石にハンドルを取られて転倒しそうになります。

速度を落として進みましょう。

霧はますます濃くなってきます。







神岳カラマツ

進んで行くと立派な看板があります。

蔵王町の神岳カラマツ」

仙台森林管理署により保護林として管理されているようです。

この神岳というのは、蔵王馬の神岳のことを指すようですね。

「カラマツ天然北限地を保存するとともに、自然の変化を観察・記録し、学術並びに森林施業上の資料とする
ため設定されたものである。」

「今後も自然の推移に委ねることを基本とし、施行等を必要とする場合には管理経営の指針に基づき行うこととする。」

おお、なんかすごい。

道が綺麗に整備されている割に林業さんの姿がなかったり、伐採された樹木がなかったのはこのせいでしょうか。

伐採地がないせいで景観が綺麗ですね。







終点

白萩山林道の終点です。

トラックが転回できるくらいの広場があり、行き止まりでした。

このあたりだと、かなり高度があります。

霧がシャワーのように上から降ってくるのが見えます。

保護林のまっただ中の山深く。

霧が、密度の高い樹木の上から覆い被さってくるようで怖いです。

なにか人の立ち入っては行けない場所のような感じがします。

ましてやバイクで入って来たという事実が、歩きで入ってくるより罰あたりな気がして、気が引けます。

特に根拠はないのですが、現代テクノロジーを持ち込むと山の神に怒られそうなイメージがある・・。

早々に立ち去ることにします。



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