宮城林道日記

宮城県の林道を巡ってます。

圧雪せよ!残雪ソロツー【泉ヶ岳】

新型コロナウイルスのせいで、大変なことなりましたね。

 

しかしそんな世間とは関係なく、山は春です。

 

3密とは対極にある、泉ヶ岳の山の中へ行ってきました!

 

 

 

泉ヶ岳へ

 

遠目に見て、泉ヶ岳に雪はありません。

 

泉ヶ岳スキー場なんかもう真っ茶色です。

 

ただ、泉ヶ岳の後ろ、舟形連邦山頂部なんかはまだ白く染まっています。

 

今の時期、例年だと泉ヶ岳はまだ残雪が残る時期です。

 

しかし昨年は暖冬でした。

 

雪も少なく、スキー場も閉まるの早いし・・もしかしたら、色麻大滝までいけるかな?

 

そんな期待を胸に入山していきます。

 

 

 

 

高野原林道へ

 

国道457号を北進し、ほこだて仙台根白石店を左折、いつものように高野原林道から泉ヶ岳へ進入します。

 

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空は快晴、気温は18度。

 

暖かいです。

 

路肩にはオオイヌノフグリヒメオドリコソウが所狭しと芽を出しています。

 

ふきのとうやイチゲの花が咲き、山はもうすっかり春です。

 

しばらく家に閉じこもっていたので、この開放感、たまらないです。

 

気分も上がります。

 

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高野原林道入口右手の山は伐採されていました。

 

すっかり禿げ山です。

 

伐採は悪い訳ではないですから、植栽されて、いつかまた緑の綺麗な山が見れるのを楽しみにしましょう。

 

それより、毎年心配している高野原林道の舗装化が進んでいました。

 

白糸の滝まではすっかり舗装されてしまいました。

 

林道後半に、一部未舗装路が残るのみです。

 

白糸の滝手前のストレートダートは毎年カタクリが咲いていたのに、今年は見られなかったなあ・・。

 

 

 

太平桑沼林道へ

 

スプリングバレーを過ぎ、すぐに路肩に積雪が見られました。

 

舗装路を進んでいくと、いつも雪の壁が作られている箇所に行き着きます。

 

ここは冬期間、スプリングバレースキー場のコース(クリッパーBコースとメイフラワーコースの合流部あたり)になるので、狂ったオフ車やジムニーが入ってこないよう、わざと高く雪の壁を設けてあるのです。

 

しかし、その壁も溶けきっていました。

 

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問題なく通過します。

 

 

 

第一残雪

 

その先、ふるさと緑の道の標識の手前付近から車道上に残雪です。

 

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いきなり車道全面に渡って残雪がありますね。

 

距離は50メートルというところでしょうか。

 

行けるかな、無理か、少し雪の上を歩いて調査します。

 

雪質は圧雪されていてかなりガチガチです。

 

冬の間、上から大量の雪に押しつぶされて固められていたのでしょう。

 

幸い、道は平坦なので頑張れば行けそう。

 

雪上の右側部分にうっすらとシングルトラックが残っています。

 

偉大な先人達(オフ者)の痕跡です。

 

そこを狙って進むことにしました。

 

スタックしても、下が舗装路なのでサイドスタンドターンで戻ってこれるだろう!

 

2速固定、少し加速してシングルトラックめがけて突進します。

 

ザシュッ、という音とともに、雪上に乗り上げます。

 

みるみる減速していきますが、アクセルを戻したら負けです。

 

両足を着いて漕ぎながら、蹴っぱって(方言?)進んで行きます。

 

最後は、途中で失速。

 

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思ったより雪が深かった・・。

 

セローもスタンドなしで立ってしまいます。

 

しかも、途中から先人達のシングルトラックがなくなっていました。

 

タイヤ半分の深さの雪をラッセルして進んでいる状態。

 

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これは失速するわ。

 

アクセルをひねっても、後輪がむなしく空転するだけ。

 

うーん、撤退か?

 

また少し歩いて、少し先を確認しにいきます。

 

雪上を歩いていると、ズボッと足が雪の下に貫通しました。

 

おっ、危ない。

 

しかし、よくよく見ると、今雪の表層を踏み抜いた箇所はセローのタイヤの延長線上にあります。

 

どうやら、シングルトラックが途中で消えていたのは、その上からまた新たな雪が降り積もっていたからのようです。

 

新たに降り積もった雪は柔らかいので、足で簡単に踏み固められます。

 

よし。

 

セローの前輪から、残雪の終端まで、全部踏み固めてやる・・!(狂気)

 

そして、延々と圧雪作業開始。

 

後ろから赤いセローが来て、残雪手前で止まりました。

 

降りてこちらを見ているようです。

 

手伝ってくれるのかと思いきや、転回して帰って行きました。

 

変態だと思われたかな、悲しい。

 

さて、根性で作業を終え、セローへ戻ります。

 

ハンドルを押し引きして反動をつけて、フロントサスが戻ると同時に一気にクラッチミート!

 

ポコンッとセローが前進を開始します。

 

やった!

 

後は苦労して圧雪したトラックを、止まらないよう気をつけて進んで行きます。

 

第一の残雪クリアーです、よし!

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第二残雪

 

ようやくふるさと緑の道の標識にたどり着きます。

 

ここからようやくダートです。

 

しばらくは残雪のない道です。

 

春とは言え山の空気はまだ少し肌寒く、澄んだ空気の中を進んで行きます。

 

人の気配はまったく無く、ただただ野鳥の鳴き声と、風に草木が揺れる音がするばかりです。

 

気持ちいい。

 

下界ではコロナが流行し、人と会うのも怖くて、鬱屈し、行く先の見えない不安が広がっています。

 

私だってそうです。

 

 

 

 

 

 

もう、このまま、コロナが収まるまで山に住んでいようかな。

 

 

 

 

 

 

なんて、社畜は考えたりするのですが、ただの妄想です。明日も仕事です。

 

そんなこと考えているうちに、2つ目の残雪です。

 

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ピークを越えた先の下りストレート。

 

真ん中に雑草が生えて、二股に分かれている、ランクルとかがよく駐車している、あそこです。

 

残雪は車道全面です。

 

悪いことに、下りです。

 

路肩が見えていますから、あそこを通ればまだ行けるか・・。

 

少し歩いて先を見ます。

 

二股に分かれた辺りで、路肩も残雪に覆われてしまいました。

 

路肩の向こう側は崖です。

 

ああ、今回はダメだな・・。

 

残雪は車道全面に渡って広がり、路肩も覆い尽くしています。

 

下りの雪道の怖さは毎年書いていますが、行きは下っていっても、帰りは登って来れなくなるというリスクがあります。

 

知らず知らずのうちに下り勾配になってしまうこともあるので、雪道では斜度に注意が必要なのです。

 

そんな訳で、今回は撤退です。

 

未舗装路に入って、距離にして500メートルほどだったでしょうか、短い林道ツーリングとなりました。

 

でも、楽しい!

 

やっぱ雪道って楽しいね!

 

マイナスイオンたっぷり浴びて、たくさん体動かして、閉塞感とか吹っ飛んでいきました。

 

残雪が残っているうちにまた来よう!

 

コロナになんか負けてられないって。

 

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