外山林道【岩手県奥州市江刺】
岩手県の遠野へツーリング中に行った二つ目の林道です。
宮沢賢治の「風の又三郎」の舞台にもなった種山高原から北へ抜けます。
草原を駆け抜ける風が気持ちの良い林道です。
外山林道について
種山高原は標高500~600メートルに位置する高原です。
北上山地の南西部に位置します。
宮沢賢治が愛した高原で、「イーハトーブの風景地」の一つとして国の名勝に指定されています。
私がリスペクトする林道ライダーの賀曽利豊が紹介するカソリングというサイトでは、この外山林道の両隣の林道が紹介されています。(大森山林道、草倉林道)
しかし、なぜかこの外山林道だけ紹介されていません。
また、ツーリングマップルでも両隣の林道は林道名が出ているのに、この林道は出ていません。
しかたないのでネットで調べたところ、どうもこの林道は外山林道というようです。
岩手県奥州市江刺米里の種山高原から遠野市小友町地内の集落へ抜ける林道です。
全長約7.6キロメートルです。
高原側出入口
道の駅種山ケ原を北へ進み、種山高原星座の森というキャンプ場の先(東側)に出入口があります。
今回は種山高原側から進入していきます。
舗装路の突き当たりは四叉路です。
北を時計の0時方向とすると、0時、7時、9時、11時の方向の四叉路です。
0時方向の未舗装路は外山林道。
7時方向の未舗装路は南へ抜ける林道(未確認)。
9時方向は通ってきた舗装路。
11時方向は少し先へ進むと広場へ抜けて終わりでした。
イーハトーブの風景
林道へ入ると、すぐに展望スポットです。
目の前が一気に開け、山々が一望できます。
周囲は一面の草原です。
高原を吹き抜けていく風が、足元の草を波のように揺らします。
イーハトーブ感すごい・・。
この光景を見れば、宮沢賢治が風の又三郎を生み出した理由が分かる気がします。
しばし足を止め、岩手の自然に身を委ねます。
かもしかに会う
進みます。
幅員は約4メートル。
路面は砂利です。
荒れている箇所はなく、整備されているきれいな林道です。
雑草も伸び出していない。
こまめに手入れされているんでしょう。
道路をサンシェードのように覆う枝葉の隙間から、木漏れ日が差し込んできます。
美しい林道です。
林道の先にかもしかが草を食んでいるのを見つけました。
岩手の自然の豊かさを感じます。
バイクを見ても逃げません。
接近していって、ようやく林間に飛び込んでいきました。
開発と林道のおわり
林道の終盤、山が開発されていました。
重機が入り木々を伐採しています。
林道が整備されていたのは、この現場の車両なんかが通るからなのでしょうか。
ソーラーパネルを設置しているようです。
山の斜面を削り取り、かなり大規模に開発しています。
工事現場を通り抜け、最後は集落に出て林道は終わりです。
集落の道路脇にセローを停めて休憩です。
道路脇の沢は泥で濁っていました。
あれだけ開発されていれば水も濁るでしょう。
林道も人の手が入って作られた道路ですから、開発に反対とか、自然を保護しろとかは言いません。
でも、開発後もこのままかもしかが住めるくらいの自然が維持されると良いですね。
ブログランキング参加中です。
一押し応援お願いします↓
前回の阿原山林道↓
次回の笛吹峠林道↓