遠野ツーリングも後半戦です。
いよいよ山の奥地に入っていきます。
そして濃厚になってくる熊の影・・。
初神林道とは
遠野市街を東進し、和山林道からさらに東へ進むと、舗装路を経由して初神林道です。
和山高原から新山高原へ、高原を乗り継ぐ林道です。
和山林道を含め、遠野から大槌町までの道を大槌街道と言います。
江戸時代には、遠野から釜石方面への主要な道路として使われていたようです。
今は他にいくつも立派な迂回路が出来て、未舗装路のまま残された大槌街道は名前は立派ですが、通過交通にはほぼ使われていません。
地元の軽トラか、オフ車が通るのみです。
ツーリングマップルによれば延長は約4.6キロメートル。
標高は西側出入口で約470メートル、頂点部の東側出入口は標高約670メートルで、西から東へ登っていく林道です。
初神林道という特徴的な名前は、林道に沿って流れる初神沢から来たのでしょうが、初神沢の名前の由来は不明です。
初神林道入口
前回の和山林道の牛舎から、大槌街道を東へ進むと再び未舗装路へ変わります。
和山林道から道路脇に沿っていた赤柴川は終わり、いつのまにか橋野川に沿って走っています。
未舗装へ入ってしばらく走るとY字路です。
右手は鉄製の固いゲートで閉じられています。
地図上ではこの先、橋野川に沿って下って行くと鷲の滝という滝があるようです。
左手が林道のつづきです。
ここから先は初神沢に沿って進みます。
Y字路の先に、初神林道の標識がありました。
標識以西も未舗装路でしたが、正確には初神林道はここから以東のようです。
標識には「県道から9.7㎞」と書かれていますが・・どういうことだろう。
地図上で測定したところ、岩手県道26号(県道大槌小国線)から約10キロメートルくらいですから、そのことを書いてあるんだろうか。
それとも南側の岩手県道35号(県道釜石遠野線)のことを書いているんだろうか。
わかりにくい。
ツーリングマップルに書かれていた距離4.6キロメートルというのは、おそらく未舗装路の距離ということですね。
林道内部へ
林道の幅員は約4メートル。
道路両側を広葉樹の青々とした木々に囲まれた美しい林道です。
木漏れ日が路面に反射してまぶしいです。
山間部の川沿いを行くため、展望はあまりよくありません。
道路左側には初神沢が流れているはずですが、林道からは見えません。
路面は主に土です。
これまで砂利が多かったので、やはり土は走り易いです。
凸凹もない整備された林道で、走っていて楽しいです。
林業お兄さんと熊の話②
東へ走っていくと、やがて伐採地に出ます。
林道の正面からショベルがきたので、一旦手前の広い場所まで戻ります。
ショベルが通り過ぎるのを待っていたところ、ショベルの誘導をしていたお兄さんと少し話をしました。
この林道は全国からオフロードバイクが走りに集ってくるのだとか。
今日も、私と同じ仙台ナンバーのBMWが走っていったそうです。
それに、熊の話もされました。
このあたりは熊がよく出るのだとか・・。
前回、牛舎のおじさんにも熊の話をされましたから少し不安になります。
まあ、出てもツキノワグマですから、バイクに乗っていれば大丈夫でしょう。
お兄さんに別れを告げ、さらに奥に進みます。
もう1台ショベルがいました。
通れなかったので、ショベルの方の作業が一段落するまで少し待ってから進みます。
この方たちが林道を慣らしてくれてるから気持ちよく走れるんですよね、林業さんには優しくしましょう。
ジムニーおじさんと熊の話③
舗装路に出たところで路肩に駐車し、次にどの林道に行くか地図を見て考えていました。
このあたりは林道密集地域なんですよね。
でも、夕暮れも近いので全部は行けなさそう、うーん。
悩んでいたところ、林道からジムニーが来ました。
どこにでもオフ好きな人はいるんだなぁ。
そう思っていたら、窓越しにジムニーに乗っていたワイルドなおじさんに話しかけられました。
遠野の人は話好きが多いな。
ジムニーおじさんはショベルで通れなくなったところで諦めて反転してきたらしいです。
この近くの林道について話を聞いたところ、大槌町の山は台風で崩落している箇所がかなりあるとか。
進入できない箇所もあるようです。
次に走る林道の目安をつけて、ジムニーおじさんと別れます。
別れ際、熊の話をされました。
この近くは熊が多い、道路脇から飛び出してくるから危ないぞ、と。
熊の話は今日3度目です。
私は、わかりましたとうなずきながら、それでもまさか自分は熊に会うことはないと、この時は思っていたのです・・。
前回の和山林道↓
次回の新山林道↓
ブログランキング参加中です。
一押し応援お願いします↓