宮城林道日記

宮城県の林道を巡ってます。

卒業検定【大型自動二輪免許をとろう⑮】

ついに卒業検定

教習編、完ッ!

検定当日

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卒業検定当日。

晴れ。

1段階5回、2段階7回の教習を終えると、半月に1回ある卒業検定を受講できる。

私の約3ヶ月の教習通いも今日で終わる(はず)。

9時30分に教習所へ。

コース脇の待合室で待っていると、教官から名前を呼ばれ、当日検定を受ける生徒が一同に集る。

この日は全部で11名いるそうだ。

そのうち3名が大型。

教官から、この日のコースが2段階目で覚え始めた「2コース」であることを聞かされ、検定の説明を受ける。

「クランクはなるべくゆっくり走ってください、早いとやり直してもらいます。」とか、今まで一回も聞かされなかったことを言われ、少しドキドキする。

そういうのは一番始めに言っておくべきなんじゃないかな・・。

説明が終わり、普通二輪8人と大型二輪3人が分けられる。

大型二輪3人のうち、以前、教習で一緒に道を間違った金髪さんもいた。

もう1人の黒髪さんも30代くらいの男性。

金髪さんも黒髪さんも、自前のヘルメットを持ってきていた。

多分2人とも普通二輪免許は持ってるんだと思う。

3人ともいいおじさんなので「緊張しますね」とか、当たり障りのないことを話しながらガレージで待つ。

黒髪さんがトップバッター。

慣れた様子でコースへ出発していく。

今日のNC君は優秀なヤツだ。

魔の501号車でないのでホッとする。

教官が乗る車がNC君を追跡していく。

黒髪さんは途中で教官車に拡声器で呼び止められ、急制動を2回やってた。

失敗したのだろうか。

そういうの見るとドキドキするからやめてほしい。









検定開始

次は私の番。

黒髪さんからNC君を受け取り、コースへ出る。

頼むぜNC君・・。

30キロメートル毎時で外周をまわる。

いつも以上に慎重にやってるから、低速すぎてエンストしそうだ。

駐車車両を追い越す。

追い越す際に駐車車両のフロントバンパーの影に子どもが隠れていないか、わざとらしく身を乗り出してチェック。

よし、いない。

どうでもいい話だが、茨城県のとある教習所に行った時は人間大の人形を投げ込まれたことがあったっけ・・。

そこに比べればだいぶ良心的だ。

右折して波状路へ。

波状路は今回の検定で唯一、得意ですと言い切れる課題。

スタンディングで走破、楽勝だ。

左折して信号待ち。

なんの問題もない。

当然だ。ここで問題ある人は一般道出ない方が良い。

出発の際、わざとらしく首を左右に振って左右の確認。

車線変更して右折。

もちろん後方確認を忘れない。

右折先で停止、坂道発進

これもなんの問題もなし。

セローで数千回やってきたことを繰り返すだけ。

ちょっと車体が重いが、やることは同じ。

見通しの悪い交差点を左折。

左右確認は左、右、左の順で教官へ上手くアピール。

一本橋

検定でもし落ちるならここかなと思っていたが、問題なくクリア。

時間も10秒ジャストで文句ないはずだ。

減点されているとすれば半クラとアクセル吹かしまくったことか。

急制動

直前の直線で40キロメートル出す。

車体後部に設置されているランプは、高速度を示し黄色が点灯しているはずだ。

前輪7、後輪3の強さで急停止。

1本目と2本目の線の間くらいで止まる。

理想的。

この課題ではエンストしても良いらしいが、癖でギアを下げていたせいでエンストもせず。

・・しかし、ここでトラブル。

教官車が真横につけてきて、エンジン切ってバイクから降りろと言う。

おおっ、マジ、そんな、バイク降りるレベルで何かしたか!?

「プロテクターの紐が取れていますので、直してください。」

ああ、ヒザプロテクターの紐がぷらぷらしてた。

末端処理がなってなかったね。

これって減点されるのかしら。

確認したところ、今回減点はされないようだ。

でも、自分でやっておいてなんだけど、こういうのって一般道ではチェーンに巻き込まれたりして危ないから減点しても良いと思うな。

その後はクランク。

車体内側のガードにコーンが当たらないかドキドキしたが、無事通過。

もし当たっていたらその場で検定中止だ。

一時停止の交差点を左折。

停止線直前でちゃんと足を着いてビタッと止まる。

一般道でも、これなら絶対に警察に取締られないはず。

直線で40キロメートル毎時を出す、これ、何回やっても楽しいよね!

いつもは調子良く50キロくらい出していたが、今日は42、3キロくらいで抑えておく。

そのままの勢いで、スラローム

さあ、今日のハイライト。

というか、この教習生活のハイライトだ。

私は内を攻めすぎるから、外、外を意識して回る。

タイムが遅れてもいいから、接触しないよう気をつける。

6.5秒。

劇的とは言いがたいけどまあ、良いでしょう。

最後の課題は踏切を渡る。

踏切直前で停止し、わざとらしく左右確認。

この時、オフヘルのシールドを開けると音も聞いてるっぽく見える!(こざかしい)

後はゆったりと外周を回って、コース外へ。

どやぁ!この、やりきった感・・!

エンジン切って、スタンドを立てて終了。

なんとか、大きなミスなく乗り切ったぞ・・。

教官が車から降りてきて、感想と聞かれる。

私の感想より、教官の感想の方が100倍重要なんだけどな・・。

無難にこなしたと思います、と答えておいた。

教官「オフロードやってます?」

えっ、わかるの?

「ライディングがオフロードでしたよ。」

「街中では腕を突っ張ったりしない方が乗りやすいと思います。」

「低速では膝がふわふわしています、しっかり締めて。」

などと言われる。

この1周でそこまで見抜くとは、教官すごい。

と思ったが、ショーエイのオフロードヘルメット被ってるから、そりゃわかるか。

オフメット被ってる人全般に言う言葉なのだろう。





合格発表

検定後は待合室で待機。

最初はドキドキしてたけど段々と飽きてくる。

20分くらいして大型の3人だけ待合室に呼ばれる。

女性の事務員さんが入ってきた。

「おめでとうございます、全員合格です。」

それを聞いたおじさんは3人とも、ありがとうございます、と言った。

しかも、声が揃っていた。

事務員さんはそれだけ言うと、後は手続きの説明に移った。

味気ないけど、多分、おじさんは3人とも感動していた。

事務員さんから合格を聞いた時、3人ともちょっと引くくらいの大きな声でありがとうございましたと言っていた。

他の2人がどういう経歴のなんていう人かは知らない。

でも多分普通自動二輪を持っていて、バイクが好きな人なんだろう。

好きじゃなきゃ、大型自動二輪免許なんて取らない。

移動手段として使うだけなら原付でも良いんだから。

しばらく普通二輪を乗ってきて、30代か40代になって、一念発起して教習所に通ったのだと思う。

10万円以上の金をかけて、3ヶ月近い時間をかけて、そして今日、大型二輪の教習を終えたのだ。

誰とも知らず、おじさん3人はお疲れ様でしたと言い合って解散となった。

もう二度と会うことはないかも知れないと思うと、私はなんとなくJOJO第三部の最終話に似たような戦友感を感じて寂しかった。





余話

解散の午後、できあがった卒業証書を自動車学校にもらいに行った。

卒業証書は味気ない事務書類だった。

「間違いないか確認してください」

っていうか、住所間違ってるし!!

「えっ。免許証見てもらっていいですか?」

私は一応免許証を見る。

えっ、これも間違ってる!!

そもそも免許証の住所が間違ってんのかい!!

次回ついに大型自動二輪免許取得かと思いきや、そこから訂正しないといけないのか!?

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