教習十日目【大型自動二輪免許をとろう⑭】
2段階7回目。
2段階の見極め。
それなのに魔の501号車。
ついに見極め。
前回までの状態なら、コース間違えさえなければ、問題なくクリアできるはず。
ガレージにやってきたのはいつもと違う、小太りの優しそうな教官。
しかし、なかなか始まらない。
「あれ?鍵ないな・・。」
「修理に出してるのかな・・。」
「じゃあ、まあいいか・・。」
渡されたのは・・501号車の鍵!
問題児、おまえか!
見極めなのに!
知ってるよ!この501号車のコンディションが最悪だってことはね!
この教官、優しそうだけどサラッと悪いバイク押しつけてくるのな!
エンジンかけて、慣らし走行。
生徒に乗らせるくらいだから改善されているのかと思えば、そんなことはなく、走ってるだけで常にキーキー言う。
むしろ悪化してない?
多分、パッド擦ってる。
落ち着け。
キーキー音は聞かないことにする。
私のバイクじゃない、気にするな。
気持ちを切り替えよう。
今日は最終日だ、しっかりコースを体にたたき込むんだ。
教官同伴の見極めは最後で、前半はひたすらコースを周回。
最後の最後、見極めのために教官が後に着いてくる。
2コースを慎重に進む。
課題はまったく問題なし。
問題のコース間違いも起こさず、クリア。
スタート地点に戻ると、教官からの講評がある。
「いやあ、すごいですね!」「検定も全く問題ないでしょうね!」「競技でもやってたんですか!?」「通勤だけ?いやあキャリアが違いますね!」
この教官、めっちゃ褒めるやん・・。
でも、単純な私は褒められると嬉しくなる。
次回はついに卒業検定だ。
この調子で卒検もイケイケで行くで!