宮城林道日記

宮城県の林道を巡ってます。

残雪ツーリング【舟形山】

先日速報した舟形山の融雪情報について。

 

なお、現在は薬莱山まで完通しているというコメントも寄せられております。

 

詳しくは前回の記事のポンチョさんのコメントを参照。

 

 

 

 

 

 

オフ者の思うこと

 

春ですね。

 

平地はもうすっかり暖かくなって、中には半袖の人も見かけます。

 

そういう人を見る度思うのです。

 

「ああ、山はそろそろ雪が解けた頃だろうか」と。

 

登山が趣味の人とかならわかってくれるでしょうか。

 

この時期を逃したくないという気持ち。

 

いや、今行かねばなるまい!

 

この残雪の時期を逃してなるものか。

 

山が一番美しいこの季節を!

 

・・というわけで行ってきました。

 

今年初の泉ヶ岳、舟形山へ。

 

 

 

 

泉ヶ岳へ

 

今年から毎日勤務になってしまいました。

 

平日の休みがなくなりカレンダー通りの仕事です。

 

私ももう35ですから、週末は家族サービスをしなくてはなりません。

 

ブログを始めた頃は20代前半だったのにね・・。

 

さあ、家族に遠慮することなくツーリングに行ける時間帯。

 

早朝。

 

周りは走る車もまばらです。

 

まず泉ヶ岳へ向かいます。

 

高野原林道を抜けます。

 

ここは全く残雪無し。

 

久しぶりの林道ですから、ゆっくり進みます。

 

スプリングバレースキー場まで抜けます。

 

冬の間、あれだけ通ったスキー場には全く雪がありません。

 

スキー場のロータリーで停車し空気圧を落とします。

 

タイヤの空気を抜くとタイヤ内に淀んでいた空気が放出され、少し泥臭いにおいがします。

 

ふにゃふにゃになったタイヤを触ると「これからダートに入るぞ」と気合いが入ります。

 

太平桑沼林道へ。

 

ここもほぼ残雪なし。

 

ただ、山の上の方は白くなっています。

 

舟形山の方がもっと標高が高いからきっと残雪があるだろうなぁ、完通できるだろうか。

 

そんなことを考えながら問題なく旗坂野営場へ着きます。

 

時間帯も早いせいか登山者にも会いませんでした。

 

 

 

 

 

舟形山へ

 

小荒沢林道から舟形山へ入ります。

 

この林道はあいかわらず楽しい。

 

凹凸があるので飛び跳ねながら進みます。

 

ふるさと緑の道の看板の先から急に残雪が現れます。

 

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毎年のことですが、ここからが雪の残る場所です。

 

さあ、ここからどれだけ進めるか。

 

せめてダムまで行ければ記録に残るな(ブログ的に)

 

大滝キャンプ場まで行ければ最高だけど・・。

 

標識から最初のカーブを曲がります。

 

やはり、いきなり残雪です。

 

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巨大な雪の塊が道路上に鎮座しています。

 

ここからは北斜面。

 

このくらいは当然残っていると思っていました。

 

ここは山の斜面に作られた道路です。

 

その構造を簡単に言うと、登り斜面、平坦な道路、下り斜面という構造になっています。

 

平坦な道路の登り斜面側には残雪が残っており、下り斜面側は雪がなくなっています。

 

これは、登り斜面側は解けても解けても上から雪が落ちてくるせいで雪が残っており、下り斜面側は逆に雪が下へ落ちていっているせいで、早く解けるからです。

 

つまり何が言いたいかというと、道路の下り斜面側は雪が解けているので、バイクも通れるのです。

 

最初のカーブは登り斜面側は雪があったものの、下り斜面側に大きく路面が見えていたので問題なく通れました。

 

 

 

 

 

 

残雪区間

 

しばらく雪のない路面を進みます。

 

またカーブがあり、その先は残雪です。

 

小荒沢林道の後半は北へ伸びていく林道で、北方向への道路と西方向への道路が連続して続いていきます。

 

つまり、日当たりの悪い北斜面で残雪のある区間と、日当たりがよく残雪のない東斜面の区間が連続してやってくるということです。

 

第1ステージを抜けてホッとしたのも束の間、次のステージ(残雪区間)がやってきます。

 

当然ですが標高が上がるにつれ、残雪も多くなってきます。

 

徐々に路面が見えなくなってきます。

 

そして、ついにこれくらいに。

 

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キツっ!

 

基本的に下り斜面側の雪が解けているので、下り斜面ギリギリを走ります。

 

それはつまり崖側を走ることを意味します。

 

滑落の危険があります。

 

私は基本的にソロ活動なので、少しでも危険を感じたら即撤退です。

 

キツいけど、これくらいならまだ行けるでしょう・・。

 

 

 

 

 

轍に元気づけられる

 

徐々にガチで厳しくなってきました。

 

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シングルトラックは当然のこと。

 

シングルトラックの間に泥沼があったり、完全に雪上走行になる区間が現れてきました。

 

これはもう無理かなぁ、と思うのですが、私が撤退をためらう理由があるのです。

 

雪上に轍があるのです・・。

 

これは、先達が走行していったタイヤの跡にちがいありません。

 

オフロードバイクに乗る人にしかわからないと思いますが、これがあると、超勇気づけられます。

 

つまりまだ行けるのです。

 

ここを行って生きて帰ったバイクがいる。

 

これだけでとても勇気が出ます。

 

雪の小山を超え、ついに治山ダムへ出ます。

 

やった。

 

その先、次のカーブで道は完全に雪で塞がれていました。

 

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先達達の轍はさらにその先へと続いていました。

 

ここからは若干の下り。

 

こちらはソロ。

 

帰り道のことを考えると、そこまでは行けない。

 

まあ、ここまで来れば目標達成と言っていいでしょう。

 

 

 

 

 

ラスボス感と犬

 

治山ダムまで戻り山の景色を堪能します。

 

朝ご飯を食べていなかったので、ここで食べるかどうか悩みます。

 

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旗坂野営場まで降りてゆっくり食べるのがいいか、それともここで食べるか。

 

ここは風が強いからなぁ。

 

でも、ここで食べていて、苦労して登ってきた登山者に「待っていたよ、フフフ」というラスボス感を出したいという気持ちもあります。

 

・・ただこの時間帯では正直、誰も来ない確率の方が圧倒的に高いので、素直に山を下りることにします。

 

そう思っていたら、途中、登山者に会いました。

 

雪の上を歩いてくる家族と思われる3人組と、1匹の犬。

 

曲がり角を曲がった途端、目の前にいた犬が

 

(゜Д゜)

 

という顔をしていたのが忘れられません。

 

ああ、待っててラスボス感出せばよかった。

 

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