笈坂石保林道【仙台市泉区福岡岳山】
前回から話題に上がっている、泉ヶ岳の廃村へ入っていく林道を紹介します。
泉ヶ岳の県道泉ヶ岳公園線から南の廃村(クラインガルテン泉ヶ岳)へ入っていきます。
笈坂石保線について
読み方は「りんどうおいさかいしほせん」でしょうか。
難しい読み方です。
「笈坂」は泉ヶ岳の岳山コーヒーの前に笈坂バス停がありますね。
石保は・・調べてみましたが、泉区野村石保、泉区実沢石保等の地名はありますが、いずれも泉中央近くの住宅街の地名で、由来は不明です。
もしかしたら知られていないだけで、山の中にそういうあるのかもしれませんね。
標高は低いところで340メートル、高いところで420メートルくらいです。
林道入口
国道457号からミニストップを左折し泉ヶ岳方向へ向かい、宮城県道223号(県道泉ヶ岳公園線)の左手、岳山コーヒーの少し手前に入口があります。
入口にはいつもの林道の標識があります。(画像左手)
それと一緒に「猫さろん」の看板も。(画像右手)
入口付近は舗装路ですが、すぐに未舗装路に変わります。
県道から廃村までの林道
林道に入ってすぐはオシャレな別荘地という感じです。
きれいな別荘が並んでおり、菜園や北欧風コテージがあります。
道路も整備されていて、走りやすいです。
数百メートルで下り坂にさしかかります。
このあたりから建物はなくなり、両脇が樹木の林間の林道になって、別荘地は終わりです。
下り坂の途中、何回かRのきつい下りカーブを過ぎます。
林間を抜けると、平野部へ出ます。
両脇の樹木はなくなり、付近一帯が草原に変わります。
視界が開け、秋の空が広がっています。
路肩にはまたもや「ねこさろん」の看板が。
さらに進んで行くと、以前紹介した七北田ダム北の林道との丁字路があります。
やはり、七北田ダム北の林道を走った時の、丁字路が廃村への林道の途中だという記憶はあっていたようです。
少し嬉しい。
路面
幅員は5メートル強あるでしょうか。
かなり広い林道です。余裕を持って走れます。
路面は最初の林間部は砂利、平野部は土です。
砂利も土も締まっていて、いずれも走りやすいです。
轍はなく、フラットです。
倒木などもないので、整備されているのでしょう。
景観
別荘地付近から下り坂にかけての前半は、両脇の樹林が美しいですが遠望は全く効きません。
後半、平野部では樹林がなくなるので空が広いですが、両脇は背の高い藪です。
藪の雑草の頭の上に、泉ヶ岳のてっぺんの方が望めます。
平野部の開放感はありますが、景観はそれほど良くない林道ですね。
廃村(クラインガルテン泉ヶ岳)へ
突如左手に集落が見えます。
雑草伸び放題の廃屋が集っています。
しかし、集落の南の方へ入ると廃村と思いきや、数台の工事車両が走っていたのに驚きです。
作業員の人たちと打ち合わせしているご婦人や、雑草取りしているおじいさんもいました。
前来た時は閑散としていて、いかにも「廃村」という感じでしたが、今回は住人の姿が見えました。
ちゃんと住んでいる、もしくは別荘として管理している人がいるんですね。
逆に「何しに来たんだ。」という感じで見られます。
すいません、探検です・・。
途中、「猫サロン」がありました。
林道の途中に頻繁に看板が出ていたあれですね。
ネットでは、猫シェルターだという情報があります。
捨て猫とかを引き取る施設っぽいですね。
捨て猫というには汚い吹きだまりみたいな施設を想像していたのですが、付近には歩いている猫とかの姿はないし、糞などもなく、建物もきれいな感じでした。
建物の中に収容されているのでしょうか。
人里離れた集落にひっそりと猫と暮らしているのを想像すると、なんか不思議ですね。
廃村の奥地へ
先へ進むと廃村感は強まります。
過去は繁栄した時期があったのでしょうか、集落の案内看板があります。
看板に「クラインガルテン泉ヶ岳」と書いてあり、この集落の全貌がわかります。
クラインガルテンとはドイツ語で「小さな庭」という意味があります。
また、これは一時期「滞在型市民農園」として使われた造語でもあるようです。
週末や、長期の休みに菜園を楽しむ別荘地として売り出していたのでしょうか。
「クラインガルテン泉ヶ岳」でネットを検索すると、当時の面影が垣間見えます。
繁栄時は、ミニ動物園でダチョウがいたり、陶芸工房があったりしたようです。
今となっては、兵どもが夢の跡ですね・・。
こちらはキャンプ場と売店跡地。
建物内には家具が乱雑に詰め込まれています。
釣り堀跡地。
釣り堀の池は水草で覆われ、カッパでも出そうな感じにしあがっています。
良い感じの廃村感。
夜に一人で来たらチビりそうです。
オフ者の中では、こういう場所が好きで好きでたまらない人たちがいますから、そういう人たちにはウケるんじゃないでしょうか。
前に紹介しましたが、釣り堀跡地の脇に、草木に隠れてこっそり七北田ダムへ抜ける福岡西石の林道があります。
国土地理委員地図に寄れば、猫サロン脇辺りから黒い線(道路)が北に伸びているので、次回はそちらを探索したいと思います。
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